“言葉は思考のベースキャンプ”メモ

6. 生活

体はナマケモノだから、つい休憩させてしまう。

(黒木 瞳)
 最近、とみに体力が衰えてきて、運動しなければと思っているが、ついつい先延ばしになってしまう。ナマケモノの体に喝を入れなければと思う毎日である。

戦争とは兵士と兵士の撃ち合いではない。一般の人や子どもたちの体がちぎれたり、腐ったりすることだ。

(広河 隆一)
 シリア内戦のニュースを見聞きするたびに、自身の非力さと人間の業の深さを感じる。いまの自分には、国境なき医師団やユニセフに寄附すること位しかできない。
 今までの歴史を見ると、人間というものは、大きな人的犠牲を払わなければ、次のレベルには行けないのであろうか。

この先「AIネイティブ」の問題が大きな注目を集めるようになると思っています。(中略)
たとえばネットで動画を見ると、これも好きなはずだとAIが関連動画を教えてくれる。買い物をすると、一緒に売れているのはこの商品ですと薦めてくれる。自力で何かを探す必要がなく、レコメンド(推薦)された中から選択するだけの人生で、人としての基盤的知性を持ちうるのか。そのことをとても心配しています。

(新井紀子 朝日新聞 2018.8.25)
 「デジタルネイティブ」世代が、SNSの発展・普及により、自分の好みにあった情報にしか接しようとしなくなるとの懸念が示されて久しいが(立花隆氏の言う「第3の鎖国」もそうであろう)、この「AIネイティブ」もその延長線上にあると思う。
 レイ・カーツワイル博士が、2045年頃にシンギュラリティ(技術的特異点)に達するとの予測を立てているが、AI(人工知能)は、例えば「労働感」、「ベーシックインカム」などの人間の価値観にも影響を与える可能性もあり、「非AIネイティブ」にとっても、目が離せない。

 

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