“言葉は思考のベースキャンプ”メモ

1. 企業理念・会社とは

よい会社は、「強い」「やさしい」「おもしろい」

(有馬利男 富士ゼロックス社長 INNOVATIVE EXCELLENCE 2005.10.13)
(付記) ビジネスの世界にいると、「良い会社」とは、成長性がどうだ、利益率がどうだ、という固い話になりがちであるが、まことに平易な言葉で「強い」、「やさしい」、「おもしろい」という言い方に、聞いたとたん新鮮な思いを感じた。しかも、この3つの言葉は、聞いた人(社員や顧客)が、それぞれ自分の環境の中で解釈し、意味づけることができる普遍性、軸をもっている。この言葉を聞いて、ますます富士ゼロックスが好きになった。

永続する会社は、時間に追われるのではなく、自らを律する時計を作る

(ジェームズコリンズ 米経済学者)
(付記) 激変の時代、ドッグイヤーのいま、拙速、あるいはまずやってみて駄目なら修正することを良しとする風潮にあるが、一時的にはそれでもよいが、永続のためには自分自身の時計をもてと言うことであろう。ただ、その時計も独りよがりでは、環境の変化に取り残されてしまう。これは会社だけでなく、個人にも言えることである。

膨張企業ではなく、成長企業に。

(原誠 アビームコンサルティング 2005)
(付記) 「成功する事業開発の法則」という題でお話のときに出た言葉。成長企業は以下のような特徴をもっているという。新規事業は儲かればよいということではなく情熱をもって取り組んでいる、人まねではなく着眼が早く着手が早い、リスクマネジメントをしっかりやっている(撤退すべき時の管理)、数値のみでの単純な撤退はしない、小さく始めることが多いが広がりや発展性を考えている、等々。